⑥レポート第6回目は若手No.1サントラ作家林ゆうきさん!

2016.11.01

⑥レポート第6回目は若手No.1サントラ作家林ゆうきさん!

シャープでイケメン、そのルックスからは想像できないぐらい、優しい話し方でスタートした、
若手No.1サントラ作家”林ゆうき”さんの講義は始まった。

実際に優秀な選手でもあったという新体操のための音楽づくりから始まったという彼のキャリア。
特に音楽の勉強をしたこともなく、大学卒業後、劇伴の世界に飛び込んだというプロフィールから、
きっと極稀な天才肌と人物だろうと想像しがちであるが、どちらかというと自分の出来ること出来ないこと、
得意なこと不得意な事を客観的に見つめ、今やるべき事を的確に定める戦略家であることがよくわかった。

「選手生活の最後の全国大会、新体操という世界の中で日本で一番権威が集まるそのタイミングに狙いを定め、
たくさんのデモMDを持ち込んで強豪チームのコーチ達に配り歩いた」という逸話はそれを良く象徴している。
その後も現在のキャリアに至るまで、明確な作戦を立てて、自分の音楽を売り込んできたという、
その赤裸々なプロセスが明かされるにつれ、音楽的センスもさることながら、職業音楽人としてのあり方という意味で感心しっぱなしの90分であった。

授業内容的には、限られた時間、予算の中でクオリティーを担保しながらバラエティー溢れる作品を作り上げる、彼独自の制作手法をばっちり伝授。
実際に日々使用しているDAWの画面を見せながらどんどん明らかにしてゆく。。
最新のプラグインシンセサイザーやループ素材を自由に使いこなし、いとも簡単に楽曲を構築していくその様子も、彼の解説を聞くにつれ、映像と音楽のマッチングを常に考え、求められている音の役割と、自分がそこに足すべきオリジナリティーについて、明確な意図があるからこそ可能なんだと気づく。

音楽を難しく捉え過ぎ、ガンジンガラメになって身動きが取れなくなっているクリエータにとっては、まさに目から鱗、自分は今何をすべきなのかを気づかされるヒント満載の授業に、脱帽するしかない、そんな思いを持った講義だった。