⑪レポート第11回目は杉山勝彦さん!

2016.11.09

⑪レポート第11回目は杉山勝彦さん!

ヒットアイドル作曲家”杉山勝彦”の制作プロセス大公開

昨今のアイドルシーンは、この作曲家なしでは語れないと思います。
AKB48,乃木坂46、欅坂46・・・。
ファンの間でも”神“と称され、秋元康氏に”天才”と言わしめた杉山勝彦さんの講義は、ちょっとした黄色い歓声が起こる中、スタートしました。
冒頭、これまでご自身が作曲した楽曲が紹介されます。
「あ、知ってる!」「え?これも??」といった感じで、それら楽曲の幅の広さに舌を巻いてしまいました。

「普段、人前に出る時は、”usagi”という男性ユニットでパフォーマンスしているので、
今日は一人で寂しいですが、逆に全部一人で喋れるのは嬉しいです!」
と会場を和ませたあと、杉山さんのお話がスタート。
何故、自分が音楽を始めたかについて語り始めます。

厳格な家、優秀なお兄様に対するコンプレックスから始めたギター。
そのサウンドに一瞬で魅了された杉山少年は、「あ、俺は音楽で生きて行くんだ」と、中学生の時に決意されたそうです。

何かを決断する時、そのきっかけは人それぞれ。
でも、その思いの強さ、いわゆる“思い込み”って大切なんだな、と感じさせるエピソードでした。

そして、本講義のハイライトである杉山さんの新曲公開へ。
今回は、事前に杉山さんにお題を出して(サイトでも公開)、曲を作って来てもらうという初の試みでした。
テーマは【クリスマス】
“駅” や “雪”などのキーワード縛りなどもあって、どんな曲になるんだろう??と、受講者さんも一番気になるところ。
結果は・・・さすがは、杉山さん!
「特別な日なのに、大切な人と会えない気持ちを表現する」といった課題も、しっかりクリアされた素敵な作品を聴かせてくれました。(ここではお聴かせ出来ないのが残念!)

楽曲はフルサイズで制作されており、アレンジもこのまま世に出てもおかしくない様な仕上がり。特に作詞についての制作過程が明らかにされました。

「手を抜きたくないんです。例えば、乃木坂46などの楽曲コンペに出すときも、歌詞はフルで書きます。最終的には、秋元さんが書くから必要ないじゃないですか?でも、だからといってそこはぜったい手を抜かずに一つの作品として出すんです。」

とのこと。
その姿勢には、彼の ”曲を聴いてもらう人に絶対喜んでもらいたい”  それが友達だとしたら 「この曲、今日持って帰っていい?」って言ってもらえるような作品にしたいという思いが込められているそうです。

楽曲コンペの時もしかり。それを聴く担当者やアーティストに絶対よろこんで欲しい、と思いながら制作し、そのために“相手を知る”ということは大切だと力説される姿も印象的でした。

大きなコンペを次々と決める杉山さん。
音楽制作力はもちろんですが、“相手を知る”ために、相当な“観察力””想像力“”洞察力“をお持ちの方なんだと思いました。

中盤では、この日のため作ったというギター曲の演奏もしてくださるなど、「相手を喜ばせたい」という杉山さんの思いが詰まった素晴らしい講義になりました。

今後、作曲家志望や、音楽活動を続けたい人にとって、たくさんのヒントが散りばめられた90分だったと思います。